『僕の小規模な失敗』を知っていますか。

僕の小規模な失敗』は、著者・福満しげゆき先生の体験をもとにした漫画で、私の支えになっている作品です。


先生は高校時代から、「自分はうまくやれていない」という感覚を抱えています。勉強やパートナー探しが思うようにいかず、劣等感を抱えながら日々を過ごしています。そんななかで、先生にとって数少ない拠りどころになったのが漫画を描くことでした。
しかし、漫画に打ち込んでもすぐに報われるわけではありません。コンクールで結果が出ず、学業もうまくいかず、高校を中退してしまいます。

その後、働きながら漫画を描こうとしてもうまくいかず、定時制高校に入学します。

新しく始まった高校生活では、初心者を集めて柔道部を立ち上げ、初めて出た大会の団体戦で良い結果を残します。漫画も雑誌に載るようになり、卒業後は指定校推薦で大学に入学します。
一見うまくいっているようですが、中学の同窓会に参加し、自分がまだ定時制高校に通っていることへの劣等感に押しつぶされ、先生はとても苦しそうです。

そんな中、バイト先の常連さんからの紹介で奥さんと出会い、関係を育て、結婚へと至ります。内容の大半は奥さんとの出会いとその後の生活についてですが、ここでは割愛します。

私が特に印象深いのは、アルバイトの描写です。はじめのころはうまくいかなかった業務が、少しずつ上達していくのです。そしてそれに比例するように、人生の手応えも少しずつ出てくる。やがて結婚にまで至る流れが、とても大好きです。

またこの漫画の内容とは別に、奥さんとの結婚生活やお子さんが生まれてからの育児についての漫画も出版なさっています。育児についての漫画(妻と僕の小規模な育児)は、今もコミックDAYSで連載中です。


過去に私は自分を押し殺し、苦手なことに取り組みすぎて、20代でうつになってしまいました。学校は休学と復学を繰り返し、結局中退してしまいました。働き始めても、スタートダッシュはうまくいくのですが、途中でどん詰まりに陥り、抑うつ状態になって辞めるということを繰り返していました。

アニメ療法というものを知っていますか。これは、アニメだけに限らず、漫画、ゲーム、小説など、物語をもつフィクション作品を通して心のケアを考えるものです。著者は、こうした作品が精神医学や臨床心理学の知見と結びつくことで、若者のメンタルヘルス支援に活用できる可能性を論じています。また、実践編では、アニメ作品を精神・心理カウンセリングの場で活用する手法として説明されています。

私は自身の過去を先生の過去と重ねて、知らず知らずのうちに、アニメ療法で示唆されていることを実践していたのかもしれません。


日本にはアニメや漫画があふれています。
私が10代だった頃は、アニメを観ているだけで差別するような雰囲気があったような気がします。
しかし今では、年齢や性別を問わずアニメが広がっています。契機は2016年の『君の名は。』だったと個人的には思います。
このアニメの広がりが、日本全体が癒やしを求めている結果であるなら、少し心配になりますね。

福満先生の作品やアニメ療法、その他のことについて気になることがありましたら、ぜひコメント欄でお話ししましょう。ありがとうございました。

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